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2008年12月07日

022 体がほてる 59才男性

022 体がほてる 59才男性

[症例] 59歳男性
[主訴] 風邪が治らない、体がほてる
[初診] 11月
[現病歴] この6〜7年、10月になると風邪を引くが、あったかくしていると痰がものすごく出て楽になる。今年はなおりきらなくて気持ちが悪い。体がほてってしょうがなくて、布団を蹴飛ばし、寒くて目が覚める。みぞおちも気持ち悪くて胃カメラしてもらったが何もなかった。10年前の喀血したときの症状に似ている。夜口をあけてねていると、肺の奥までかわいたかんじになる
[他症状] 咳は夜でる。それほどでないが、出始めると止まらなくなる、鼻水(-)、便:軟・硬が交互に出る、食欲・睡眠良好、尿:夜0〜1回、年に1回、1ヶ月間くらいほてることがある
[既往歴] 胃潰瘍(ピロリ除菌歴あり)、虫垂炎、高血圧(内服加療中)
[生活歴] 一人暮らし

[所見]
舌 淡、ややむくみあり、歯痕軽度
腹 上腹部にやや違和感

胸X線、血液に炎症所見なし

[判断と処方]
咳よりもほてりがつらいとのことなので、それに対応してみる

白虎加人参湯処方

[経過]
●2週後
「あの薬のんで調子いい、ほてりほとんどなくなった」「1週間3包のんだけれど、そのあと2包に減らした」
「かわきはちょっと減った気がする」

2週間追加処方し、あとは自己調整にて対応していただくこととした

(感想)
・ほてりは西洋薬だと対処法ないが、興味深い