024 右下腹部痛 57歳女性
[症例] 57歳女性
[主訴] 腰痛、右下腹部痛
[初診] 10月
[現病歴] 整形外科で坐骨神経痛との診断うけNSAID内服していたが改善せず。鍼灸にて加療していたが漢方でも治療できないかと紹介受診。
[他症状] 下半身全部が冷える、足の先だけは熱くて真冬でも足をだして寝ていた、むくみはない
[既往歴] 腰椎圧迫骨折、すべり症
[生活歴] タバコ(-)、酒(-)
[所見] 中肉中背
脈 浮、全体的に緊張
舌 先端発赤散在(+)、暗色が目立つ、舌下静脈やや怒張
腹 右下腹部圧痛(++)
[判断と処方]
静脈うっ滞による痛みあると考え、当帰芍薬散処方
[経過]
・2週間後
「足は暖まるようになった」「朝起きると口の中が乾いてしょうがない。夕方からは水飲まないようにしている」
「尿は別に増えていない」
脈 やや弱
舌 ボウシ茶色で散在、舌下静脈怒張
→ 当帰芍薬散による利尿効果か？ 7.5g→5gに減量した
・6週間後
「痛いところが腰からお尻に移った」「痛くてたまらなかった右下腹部楽になった！」
「薬の副作用かなと思って2.5gに減らしてのんでいた」
脈 普通
舌 舌下静脈消失
腹 圧痛点消失
→ 当帰芍薬散 2.5gでのみきり中止に